東京大学物語(12)保身
公園で絵を描いていた遥は、河野に偶然会い、短いが楽しいひとときを過ごした。
河野が去った後、遥は犬を撮影している男・山崎に出会う。
山崎に興味を持ち始めた遥は…。
由貴は、自宅のマンションで、いらいらしながらある男を待っていた。
その男は、妻子持ちのエリート。
由貴は、理論的で、家庭は家庭、恋愛は恋愛と割り切り、思い通りにならないその男を見返してやりたいと思いつつ、のめり込んでもいて…!?河野に告白された遥は、河野に好意を持っているものの、申し出を断ってしまう。
河野に想いを寄せている河野の幼なじみ・瞳のことや、村上のことを考えてのことだった。
一方、嫉妬にかられた村上は、遥の部屋のそばで、二人の様子を必死に覗こうとしていた。
河野を見送った遥に見つかりそうになるが、遥は気付きもしなかった。
遥の目には自分が映っていないことにショックを受けた村上は、あらぬ妄想を繰り広げる…。
最終電車に間に合うように夜道を急いでいた遥は、公園でいきなり何者かに背後から襲われてしまう。
恐怖でなすすべもなく、男のなすがままに…!? しかし、偶然通りかかった山崎に助けられ、自分を襲ったのが村上だったことに気がつく。
山崎に殴られ、正気を取り戻した村上は、自分が遥を襲っていたことに気がつき…。
ショックで放心状態の村上に、「彼氏ではない」という遥の一言が追い討ちをかける。
自分のプライドの殻から抜け出し成長する、という理由で、佐野と合コンに参加した村上。
しかし、女の子たちにちやほやされ、このままでは偉そうなダメ人間になってしまうと焦る。
そんな中で村上は、高飛車な女を見つける。
自分に冷淡な人間に近づくことで一歩前へる進めると思った村上は、その女と仲よくなろうとアタックを開始するが…。
河野のことで頭がいっぱいの瞳は、遥に告白をして断られたことを河野に伝えられ…。
山崎への熱い想いを確心した遥。
そして、一緒にいたいという強い思いから、山崎を思わずホテルへ引っ張ってしまう。
遥は話やカラオケをして楽しく過ごしたいだけであったが、ただ楽しく過ごすだけ、という雰囲気ではなくなってしまう。
最後までいってしまいそうな雰囲気であったが、キスをしただけでそのまま眠ってしまった遥と山崎。
遥は、山崎のそばで目覚める幸福感に浸っていたが、だんだんと興奮してしまい…。
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